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月下思想-6-恨まれ役





ようやっと書きたかった所が書けました。
崩壊が始まります。
大分心の弱い面がどんどこ出てくる予定なので苦手な人はほんっとう、避けた方が良いです。
文才の無さでそんなにひどくは無いですが!!!

続き、白魔型考案者の東雲様のお宅より数名お借りしております。
























































ねぇ、白薇。

私はね?

いきなり現れてあなたのマスターの神姫になったのに、
あなたのマスターの足が動かなくなった
あの事故の当事者なのに、
昔の事も事故の事も、
何も覚えて無いのに、

それでも仲良くしてくれて、
面倒見てくれて、

姉妹より双子に近いくらい、

それくらい、

あなたには救われたのに。

どうして私は、
あなたが苦しい時に何も出来ないのかな?

































「一種の忘却です。
その行動を起こしていた時の事を思い出したくない…
その一心で、自分の中からその記憶を抹消してしまうんです。」
「抹消…」
「えぇ…といっても記憶喪失ではありませんし本当に消し去った訳でもありませんから…
苦痛は伴いますが思い出させる事は可能ではあると思います。」
白薇の部屋の惨劇。
白薇の言動。
全てを聞いた松本はそう理由付けた。

かなり前方を行く白薇とユウキ達の背を見ながら、
ふるふると首を左右に大きく振る。
「忘れたかったくらいの事…思い出させちゃ、ダメ。」
李狐ははっきりとした口調で返す。

「ですが、その"症状"ですら…風邪をひいた時の、咳の様なものでしかありません。
咳が出なくなったからと言って熱は引かない。
…その温度を測って、相応の対応を行う必要がある。
白薇さんには少し辛い思いをしてもらいますが…
症状の進行確認の為です。」
「…ユウキの許可は?」
「渋々ですが頂いてます。」
「…なら、私にはなにも言えないよ。
白薇のマスターはユウキ。
ユウキが言ったならそれに私は口出せない。」
李狐とノッテをしっかり手で抱き締め。
息を吐き出して
白薇をお願い、と一言、アキラは呟いた。

声すら上げていないものの…ノッテの涙は止まらない。
夢で見た姉が居たならまだ良かった。
しかしそこに居たのは崩壊した白薔薇。

「…お前も苦しいだろうが、今一番苦しいのは白薇だ。ノッテ」

ルビーは松本の肩に座ったまま。
自らの両腕を強く抱き抱え呟いた。

「…っあなた、は…」

ぐいと瞼を両腕で擦る。

「…私は、恨まれ役を勤めるだけだ。」
「…うらまれやく?」






その言葉を聞いてか聞かずか。
先に進んでいた車椅子に続き部屋に入る。

…バトル用筐体設備の部屋。
珍しく誰も居ない。

ユウキの膝上の白薇は、何故ここに来たのかわからない。
同時に身体に僅かな震え。



「白薇」
ルビーが鋭く言い放つ。

「…なによ」
震えを悟られぬ様、あくまでも強気に返す姿が…痛々しい。

「データを見せてもらったが…
あの生温さはなんだ?」

声と同じく。
それ以上に鋭く鋭く。
白薇を撃ち抜く視線。

悔しいのか。
それとも恐怖か。
肩を震わせる白薇。


「随分と弱くなったものだな。
お前は、私に勝つんじゃ無かったのか?」
「か、勝つわよ!!」
「フン…度胸だけは一人前か。
良いだろう…鍛え直してやる」
「…っ!?」

筐体のフチに降り立つ。
「なんだ、出来ないのか?」
「……っで、きる…!!」

ニヤリと怪しく笑う、絶対零度の笑い
―――ケルビン。

「生憎松本が私の武装を忘れてな…アキラ、有り合わせの物を借りるぞ」
「え、あぁ?おっけー。」

いきなりの展開に頭が付いていかない。
気の抜けた返事で返すアキラ。
李狐だけが、松本を心配そうに見る。
その視線を知ってか知らずか。
「こうするしか、症状の確認方法が思い付かないんです」
自嘲気味に微笑んだ。

















バーチャルフィールドに紅玉。相対する白薔薇。

ルビーは武装と言う武装は着けず…
その身長には多少大きめの刀とアルヴォ PDW9だけ。
対する白薇は…自らの、"黒衣の大剣"のみ。

マスターとして立つ松本とユウキにのみ見える、
備え付けの小さな画面には白薇の心拍数。
…2週間前の映像より、乱れが酷い。



その様子を唯、他の者は見つめる事しか出来ない。
しかしノッテだけは違った。
彼女だけが、黙らず叫んでいた。

「やめてよ!だめだよ!いやがってる!
やめて!なにするの!」

本人にも、何故それが解るのかが判らない。
何故かと言われたら、それは姉妹姫だからとしか言いようの無い理由
だが、解るのだ。

「いやだ、やめてっ、白薇っ!!!」
「ノッテ、落ち着いて…ッ」

マスターであるアキラの制止も聞きやしない。
元来マスターへの依存度が高い白魔型。
しかしノッテにおいては。
マスターと同様の依存を姉に対しても行う。
サポート姫であるが故の性質。

それも虚しく


『BATTLE START』


機械音で開始が告げられた―――










ルビーが動く。
白薇は…動かない。

太刀を握り締めたまま、動こうとしない。

ルビーが走りより、刀を振り上げ――――
そこにきてやっと、太刀を動かし刀を受け止め。
弾き返す。

激しく投げ出されるルビー。
背後の廃墟を模した建物にぶつかる。
廃墟は僅かな衝撃で脆くも…
砂煙を上げ崩れる。


…白薇の、刀を持つ手がピクリと反応を示し。
心拍に変化。
それを松本は見逃さなかった。


羽の如く宙を舞い、銃器を左手に携え。
砂煙をまとわりつかせたまま白薇に構え――――ルビーは飛ぶ。


心拍数が。
白薇が舞うルビーを見た途端。
異常な乱れを見せる。
まるで何かの警告音。
激しく激しく。


ルビーの銃口は敢えて―――目標を外す。
白薇の真横に。
銃弾が突き刺さる。
身体を大きく震わせる。



紅玉の舞いは止まらない。
右に握り締めた刀を振り上げ。
砂煙をまとわりつかせたまま白薇に襲い掛かる。
左手には銃器を持ったまま。

白薔薇は…まだ動かない。
否、動けない?
遅い来るルビーを見詰めたまま、動かない。

飛び掛かったら――――降り下ろすのが道理。

ギィン…

鈍く鳴る音。
受身も取れず遥か弾け地に背を打ち付ける…白。


『…っ』

ガタガタと震える手と、起き上がれない苦痛。
弾き出された時に太刀は離れた。
太刀等持てる程、指は正常に動いていない。
そこへ更に――追い討ちを掛ける。
銃口が白薇に向けられる。

銃口を見ながら。
ガタガタと震えが全身へ。
腕を抑え震えを止めようとでもしているのか。
しかしおさまらない。
止められない。
頭を振る。
声が出ない。

心拍数の乱れは増す。


「やめてっ、やめてよ!!!!」
ノッテの声は、届かない。
届いていても…聞こえない。


『どうした?』
『…っ、』
『何を震えているか知らないが…決着は付いていない!』





銃口を白薇から逸らし
遥か左方。
廃墟の中…忠実な迄に再現されたかの様な。
廃車目掛けて。


廃車であっても所詮は機械。
バーチャルであってもそれは然り。
当たりが悪ければ…爆発を起こす。


引き金を、引いた。

銃器に灯る小さな火花。
銃弾が発される。
銃口より細く黒い煙。






乱れた心拍数が。

これでもかと言うように。

乱れ?
それだけで足りるものじゃない。

ぐちゃぐちゃだ。
普通の状態じゃないことなんか誰だってわかる。





銃弾は、廃車目掛けて駆けていく。

時間が止まったのかと錯覚する程の刹那の後。


被弾、そして狙ったように、
一瞬の閃光を放つ。






ドォォオォォン





火柱を立ち上らせ、轟炎をあげた。






見開かれる紅い瞳。




「やめて、白薇…っ逃げて…っ」


狂う様に泣き叫ぶノッテとまるで同調するかの様に。呼吸が浅くなる。
壊れていく。

忘れた事がなかった忘れた事なんてなかった!
だからこそ、鮮明。


塞き止めていたダムが崩れ落ち激流が襲う。



「ルビーさん!!!」
松本の声が轟くのと、
ルビーが駆け出すのとほぼ同時に。























































いや゛あぁぁ゛ぁぁぁ゛あぁ゛あぁぁぁぁぁ゛あぁ゛ぁ―――――ッ…』






































耳を塞ぎたくなる様な
悲痛な声が

室内に響き渡った。





next...





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Secre

負けないように白魔SSリンクは随時更新

書きたい所の一つが書けましたかっ!
そこまで持って行くのが大変ですけど、持っていけると達成感とか満足感とかありますよね!
自分も……ダイジェストで満足せずに頑張ろう。うん。

照らす月夜は見守ることしかできず。
棘を失ってしまった白薔薇は、身を守れず。
ルビーさんによるショック療法が吉と出るか凶と出るか。
まぁ、一筋縄ではいかなさそうですが……。
なんかおらわくわくしてきたぞ!(ぉ
普通に続きを楽しみにしております(`・ω・´ゞ

あとルビーさんはこんな感じでまったくもって問題ないのでじゃんじゃんどうぞ(ぉ

No title

東雲さまー。
書きたいところまで書けると達成感が!!!やばいです!!!
これが書く楽しみですよねw
私もがんばります!!

そうなのです。
弱さに立ち向かう為に…が、テーマだったりそうでなかったり。
心の成長と言いますか…難しい事言えないですが;
頑張ります!!書きたい事や台詞ばっかり先行して追い付かない!!

ルビーさんには辛い役回りを任せてしまって…申し訳ないです。
強気な白薇は、きっとルビーさんと対立すると思ったのと、
勝ちたいけど、大事な姉で安心できる存在 に一番近かった方なので…
(李狐とかじゃ絶対無理)
これからも出演して頂くと思います…お借りいたします!><
プロフィール

もに

Author:もに
--------------------------
中身:もに。
(。←あっても無くても良いか)

趣向:
武装神姫
ドール(オビツ、MSD)
トリックスター-0-(MMORPG)
Figma
その他固定フィギュア
その他ゲーム色々。
最近はiPhoneで拡散性ミリオンアーサーというゲームをやっています。
--------------------------
はじめに。
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超勝手個人企画
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