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月光夢想-1-浮上






※連載SSの第二部1話目になります。

変態、開花。
そんな変態が大好きです。




続き、白魔型考案者の東雲様のお宅より数名お借りしています。
プラス、白魔型についての設定を拝借しております。
問題ありましたらご報告下さい。





















































ふぅ、と、意識が浮上する。
目覚めは…







「いっでぇっ!!いだっ、いでぇっつの!!!」
「またまたぁ、そんな冗談ばっかりー♪」
「冗談じゃねぇって…あだだだ、いでぇっつーの!!!」
「ヤッバイですアキラさん。
凄い楽しいですコレ」
「ううるっさいなぁ!!!!!ノッテ起きちゃうでしょーが!!!」
「お前が一番うっせぇ!!!!」
「ダマレツバサ!!!」

「俺かよ!!!!!!」




…騒がしい…。
さっきまでよりはましではあるけど、
まだガンガンと痛む頭に響く。
故に、眉を歪めた。




「アキラ、ノッテはもう起きてる」
「!
ノッテ!?」

重い瞼を上げ、
ゆっくりと瞳を開く。
そこは、白い天井。
覗き込む様に上にいる、金髪の女性と、黒髪の神姫。
アキラと、ルビー。

そして、まだ新しいクレイドルの上に、ノッテは居た。

「ノッテ…っ大丈夫!?」
「ますた…ここ、なんで…僕」

起き上がろうとするノッテを制し、

「リミッター解除の反動だ。
…無理をしたからだな」
ルビーが呟く。

「…リミッター…?」

そう呟いたノッテにひとつため息をつく。


「――白魔型は、S.Projectの技術の結晶。
従来のCSCをより発展させた、成長型の高演算CSCが採用されており、
基本性能に関しては特徴がない平均的な性能であるものの、
オーナーとの関係により千差万別に変化していく、というものだ。
…だが、非常に演算能力が高い反面、コアユニットへの負荷が強い。
その為、負荷をかけない為に常にリミッターがかかっている。
だが、ある一定の条件が揃った場合には、そのリミッターが解除される場合がある。
解除の条件は、神姫により様々ではあるものの、
リミッター解除を行う事により、コアユニットに高い負荷がかかり、
対象の神姫には相応の苦痛が伴われる事はどの白魔にも共通だ。
―――その為、オーナーへの好感度が高くない状態での解除は、非常に危険で、
通常以上の負担がかかり、もちろん持続時間も極端に短くなる。」
(※《MMS TYPE-SNOW  SNOW FLAKE》詳細設定その2 抜粋、少し手を加えています。問題ありましたらご報告下さい。)


「え、っと…」
「要するにお前の場合…
白薇に対してと、マスターのアキラに対して…
2種のリミッター解除を半ば無理矢理行った為に倒れたということだ。」
「…2種類…」




そういえば、と思い返してみれば、
確かに、あの神姫に立ち向かった時と、
吹き飛ばした時。
言われたように、白薇とマスターの―――
アキラの事を、考えていた気がする。


「っ、白薇は…っ!?」
無理に起き上がろうとして、よろけるノッテをルビーが支える。



「白薇は今あっちの部屋で、ユウキと一緒に松本の心療受けてる。」

答えたのは…

その体には余り合わない、小さくすら見える椅子に腰掛け、
上半身を露に、包帯を巻かれたツバサ。


「因みにあの3人は帰ったよ。何しに来たんだかしらねぇけど。」


背全面に渡るほど広く巻かれた包帯が、
傷の深刻さを物語る。
…それが、一切表情には出ていないが。

「傷、大丈夫ですか…?」
「大した事ねぇ。慣れてる。」

右腕をぐるんと回してみせる。
大袈裟な包帯の割に平気そうで、ほ、と息を着くノッテ。


「そういや、まだロクに挨拶もしてねェよな?
相田ツバサ。ツバサって呼んでくれりゃあ良いから」
「あ、はい…ツバサ、さん…」

確認するように呟いたノッテを、じーーーと見つめるツバサ。

「…?」

立ち上がり、
きょとんと首を傾げるノッテの前にゆっくりしゃがみ込む。

そして納得した様に頷いて。
極真面目な顔で。
極々真面目な顔で。




















「抱かせてくんねぇ?」





ゴスッ
ドスッ





ルビーの蹴りがツバサの下顎にヒットし、
狙ったかの様に直後、脳天にアキラの肘鉄がクリティカル。




「いいいいってぇえな!!!怪我人だぞこっちは!!!!」
「変質者に怪我人もクソもあるか。」
「この強姦魔!!!!!」


当の本人…ノッテは何故ツバサが殴られたのかすら解っていない。

「え、あの、だっこくらいなら僕は別に…」
「違うぞノッテ!コイツの抱くは意味が違う!!!」
「そう!だっこじゃないよノッテ!!!
コイツの抱くは性的にだよ!!!?」
「そうだ、俺と熱い一夜を」
「汚らわしい!!!!私の大事なノッテを汚さないで!!!!」
「???」




そうこう騒いでいると、
ふとしゃがんでいたツバサの首根っこが何者かに掴まれた。
そちらを見やると…
とっても良い笑顔に影を落とした…
またもや無駄に顔の良い人物。
薄く赤みかかった髪を長く靡かせて…
とても威圧感漂う笑顔でツバサを見降ろしている。

「…絶対安静って、僕言いましたよね?
守れないならベッドに縛り付けて監禁しますよ?」
「わ、わーったよ…」
「返事ははい、ですよ」
「…はい」

よろしい、と影を消して笑う笑顔は思わず見とれる程。
まるでさっきの黒い笑顔が嘘の様に、ツバサの首根っこを引っ付かんだまま、乱暴に椅子に座らせた。

そんな二人を、ぼーっと見つめるノッテ。
180後半程度の長身且つ、程良く筋肉もついた…
決してなよなよしくなく、
顔も相当良い方だとされるツバサと。
同じく細身でジーンズと白衣を着こなし、
180近く…はあるだろう。長い髪をやんわりと靡かせた、
端正整った…
可愛らしいに属するアキラとは真逆の、美しい人物。
そう、見とれる程に無駄に…
"似合って"いるのだ。



だから。
ノッテは…




「あの…あの女の人は?」
























瞬間…空気が固まった。
そして…

















「あーははっはははははははははははははははははははあはっははは!!!!!」

ツバサとアキラ、大爆笑。
ルビーは、"仕方ない"とても言うように溜息。
その人物は固まっていた。


「え?え?」
そしてまたノッテだけが、状況を掴めていない。


「あは…あはは…あー、うん、そうだよね?
あはは…ノッテ別に間違ってないよ!うん!!あはは…」

腹を抱えて大笑いするアキラに、まだハテナマークの消えないノッテ。
ようやっと笑いが治まった頃、
アキラが口を開いた。



「あいつはね、正臣ユキヤ…うちの医療班で、
外見あんなだけど一応男だよ」
「一応じゃありません。産まれてこのかたずーっと男です。」
「ええぇぇっ!!?」
「…まぁ、驚くよな…。私も初めは女だと思ったしな…」
「だよな。俺、女だったら抱きたいもん。」
「うわ、気持ち悪い!寄らないで下さい!!」
「女だったらだよ!」


とてもお似合いな(男同士の)2人がジャレている方に向かい、ノッテが頭を下げる。


「ま、間違えちゃってごめんなさい…!正臣、さん!」

にっこりと、ユキヤはノッテに向かい笑いかけた。

「わかって下されば大丈夫ですよ(慣れてるんで)。
…後、僕の事はユキヤ、でいいですよ?」
「はい…」

「…ユキヤは、女顔だから…」

















と、そこまでの挨拶が終わった処で。
緑色の髪に真紅と琥珀のオッドアイの神姫の存在に気付くノッテ。


そして…
自分のクレイドルの横にもう1つ、
クレイドルが置かれていて。
そこで目を閉じている神姫の存在。
















ドクン、と。
ノッテのCSCが大きく跳ねた。








…左腕は、存在こそしているものの、
仰々しく包帯が巻かれ。
眠る漆黒の黒髪の神姫…狂華の姿。















聞かなくたってわかる、あれは。









――きっと、戦いで腕を――














ふいと狂華から瞳を逸らしたノッテに、
アキラだけが気付いていた。

アキラは優しくノッテの頭を撫でた。

…不安を、全て払拭する様に。




「朔弥さん、それは酷いです。
僕は男です。れっきとした。」
「だって…女顔だもん。仕方ない…」

狂華のクレイドルの横で病室に付き添う家族の様に。
寂しげな瞳が狂華を見つめている。


「朔弥…さん」
「……うん。
この子は狂華。
私の妹。」


ノッテの独り言のような呟きに、
ぽつりと返す。
瞳は狂華から離さないまま―――


その朔弥の様子に、
鼓動が悲しく泣いた。













































そんな彼女達の横で。
ツバサの肩に座る李狐は、
いつになく不安げな表情をしていた。


「どうしたんだ李狐。元気無いな」
その呼びかけにびく、と体を震わせ。






意を決した様に口を開く。
「………あの、さ、ツバサ」
「なんだよ?あれか?やっと俺に抱かれる気に」

ドスっ



「いてっ」
「真面目な話なんだけど」
「あぁ…なんだよ」
李狐に激しく正拳突きを受け、
にやりと笑わせていた顔を真顔に戻す。



少しの間をおいて、李狐が言葉を発した。


























「"Holo¢aust"って…何…?」




一瞬、息を詰まらせ。





「…お前、それどこで聞いた?」

見た事の無いような、緊迫した真面目すぎる表情。
李狐の鼓動が、大きく跳ねる。


「…お前ちょっと今ドキッとしたろ。惚れた?」
「バカ!ちが…!少しも真面目な時間持たないなあんたは!!!」
「まぁ冗談は置いておいてだ。
誰に聞いた、それ。」


再びの表情。
何の事なのかはわからないが…
あまり、良い事では、無い?


「…あの、ストラーフが…っ」
「………そか」


そこまで言うと、ツバサは黙りこくってしまう。



「…だから、"Holo¢aust"って」




「李狐」









ツバサの丁度…真後ろ。
それなりに重厚な扉から、松本に車椅子を押され。
今まで白薇に付き添い心療を受けていた…ユウキの声。




「誰から聞いたの?」




眉を吊り上げた、怒りにも見える表情。
そう言えば。
彼の笑顔以外を見るのは、殆ど、今日が初めてだ。
等と今になって考える、李狐。
いつだって、この人は、自分の前では笑顔だった。



「ど、うしたの…ユウキ」
「李狐。ちゃんと答えて?
Holo¢austって、どこで聞いたの?」




じ、と。
逸らせない様な鋭い視線。
ともすれば、激怒にも見える様な。
その眼差しで李狐を射抜く。
誤魔化しは、訊きそうにも無い。



「…あのストラーフが…」

ぽそと李狐が呟くと、
ユウキは軽く一息、吐き出した。

松本とユウキが戻ってきているということは、
当然ながら扉が開いたわけで。
扉が開く音でそちらを向いていた、
アキラ達も、必然その声を聞いていた。





「ユウキ…?」




戸惑いながら問う、アキラ。
それもそう。
ユウキとアキラ。
時に双子と間違われる程に良く似ている兄妹ではあるが、
決定的に違う処がいくつか、ある。
それは性別であったり、髪の長さだったりもするのだけれど、

それ以外に。


―――表情。


正確には感情表現。
アキラは良く笑い、泣き、良く怒る。
しかしユウキは。
優しい笑顔を絶やさない、一歩違えれば優男とでも言うのか。


泣いたり、怒ったりという事は殆どない。


アキラですら―――怒りを表情に出しているところ等、
数える程しか見た事が…無い。
だから、この状況に戸惑う。
こんな兄は、見た事が無いのだから。
そんな様子を知ってか知らずか。
ふーと、少し長めのため息を付く。




「そっか、あのストラーフか…
じゃあ話さない訳にいかないよね…」




そこまでを、眉を吊り上げたまま言うと、
打って変った様に表情を柔らかくした。



「取り敢えず、順を追って話そうか。」


ちらりとノッテの様子を見て。






「白薇の事も…教えておかないといけないしね」


掌の中で、
今はあの叫び等想像も出来ぬほど安らかに寝息を立てる、白薔薇姫。
彼女を優しい目で見つめながら、
悲しそうな笑顔で呟いた。






next...




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Secre

第二部開始おめでとうございます

安定した速度で続けられていて、私としてはありがたい限りでございます。

……本気でツバサがHENTAIな件について。
既に通報されていても文句が言えないレベルですな。
あれか、イケメンだからか、それとも周りが気にせずボコすからか(ぁ

そして、顔だけ見れば女顔だけど全体見ればわかるような新キャラがっ。
しかしなんと恐ろしいイケメン率。
腐女子な技術者ならあれな想像を膨らませながら入社希望する事間違いない光景が(ぇ
そして気になる新たな単語"Holo¢aust"
更には過去編と、また色々と興味をそそる事が多数ですな!
うん。取りあえず、漫才も欠かせませんね(ぉ

あと、白魔設定云々に関してですが……一つだけ。
少なくとも、開発局の人間並びに神姫が、『至高の最高傑作』とは言わないかと。
S.Projectという企業としての白魔は、高い技術力を示すために作成された、言わばお披露目用神姫です。試作品と言ってもいいでしょう。
先代から続く開発局の思想と欲望を持って作成されておりますが、白魔もまた、技術者としての彼らにとって通過点なのです。
まぁ、思想を含むと途端にまた変わってきますが、抜きにすれば上記の通りなので。
あえて、大仰に言って『技術の結晶』とか、そんな感じでしょうか。
それ以外は問題なので、そこの所だけよろしくお願いいたします_(_ _)_

No title

>東雲さま
速度だけですけどね、安定しているのは…!

>ツバサ
こんなHENTAIが大好物です。←お前もHENTAI

恐ろしいイケメン率なのは…私がイケメンが好きだからさ…!
まぁ工場業ってのもあるんで、若手が良い。
もちそれを狙って入ってくる子も居るみたいですが、
なんせ工場業なんで。きついですよきっと。
普段はしっかり上司やってますしね。きっと。←オマエ

>至高の最高傑作
指摘ありがとうございます!
修正しておきます^^
プロフィール

もに

Author:もに
--------------------------
中身:もに。
(。←あっても無くても良いか)

趣向:
武装神姫
ドール(オビツ、MSD)
トリックスター-0-(MMORPG)
Figma
その他固定フィギュア
その他ゲーム色々。
最近はiPhoneで拡散性ミリオンアーサーというゲームをやっています。
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はじめに。
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うちのこ紹介
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超勝手個人企画
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トリスタ自キャラ
トリスタ所属ギルド
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